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  • 大阪の古銭切手買取ショップあいきスタンプコイン

切手買取 | 額面割れとは 通信用切手とプレミア切手の境界について

更新日:2021年6月10日

| どうして切手の買取は額面以下になるの? 



| あいきスタンプコイン概要


大阪市東淀川区で営業18年、切手と古銭の買取り専門店です。誠実に鑑定、お品を高価換金いたします。記念切手、古銭、記念コイン、外国コインの買取りはお任せ下さい。店頭持込み買取の他、出張買取も対応。お気軽に問い合わせ、お持ち込みください。



| 切手の額面割れ買取ってどういうこと?


おおよその切手は記念切手・普通切手ともに、現在では切手の額面(定価)を下回る価格で売り買いされています。買取は切手額面の〇〇%という具合です。


昔集めていた切手や、整理をしていたら出てきた切手を売りたい、現金化したいと思われた場合、まず近くの買取店を探す事になりますが、どの店舗に切手を持ち込まれたとしても、額面割れ(定価以下)で買取りされることになります。しかしそれはなぜでしょうか。


下の画像の「見出し」をご覧ください。これは昭和61年の新聞記事ですが、35年も前から切手は額面割れ買取りが始まっていたことが分かります。


切手の額面割れ買取りの記事
昭和60年代には切手は額面以下で買われ始めました

| だぶつく記念切手 売れ残り目立つ


切手収集が盛んだった昭和40年代~50年代半ば頃、大人は郵便局に列をなして記念切手をシートで購入し、子供は友達とバラの切手を見せ合い交換したりして、幅広い年代でそれぞれの楽しみ方がありました。

当時小学生だった私は切手カタログに穴があくくらい眺めては、憧れの切手に思いを馳せていました。


そうした切手収集熱も、当時の郵政省の頻繁な記念切手の発行と、毎回の膨大な発行枚数に収集家もしだいに着いていくことが出来なくなりました。次第に記念切手は売れ残るようになり、切手商も額面以下で売りさばく結果になったと記事にはあります。


額面以下で売るからには額面以下で買うことになります。これ以降切手は額面割れで買い取られることとなり、昭和39年の東京オリンピックを契機始まった空前の切手ブームは、昭和60年代には次第に終焉をむかえることになりました。



| 額面割れで買取された切手の行先


では額面割れで買取りされた記念切手はその後どういった扱いになるのでしょう。先に答えを申しますと、郵便物の発送料として切手は使用されてしまいます。本来の郵便切手としての使命を全うするわけです。


切手はその所有者個人が封筒に貼るなどして使うことは可能です。ですが個人的に切手を使われる方は少ないのではないでしょうか。使う予定の無い切手は買い取ってもらう結果になるのですが、そうして切手商に買い取られた切手は業者を経て企業が後納郵便に使用します。料金別納と印字されたダイレクトメールなどがそれです。

このようにして企業が発送料の経費を少しでも抑えるために、記念切手を一度に大量に使用するのです。




| 額面割れ切手とプレミア切手の境目は?



| 額面割れする切手の年代


はじめに答えを申しますと、主に昭和35年より後に発行された切手はほとんど定価以下の額面割れ切手として買取りされています。逆にそれ以前の切手は額面割れ買取りではなくプレミア切手として査定されます。


昭和40年代になると記念切手の発行は頻繁に行われるようになり、また1度の発行枚数も2000万枚~2500万枚と毎回膨大な数になっていきます。当時の郵政省も刷れば刷るほど売れた時代です。そうして販売された切手は各ご家庭の本棚に大切に並べられ、目を保養するコレクションとなったのです。



プレミア切手ではない切手シート
プレミアは期待できないが、使うのはためらう切手たち

| 通信用にするには少し勿体ない切手


上に掲載の画像は昭和30年代後半の記念切手シートです。先ほど昭和35年以降の切手は額面割れし、通信用に使われる事を申し上げました。しかしながら私を含め切手愛好家の立場から申しますと、昭和30年代後半の切手シートはプレミアこそほぼありませんが、使ってしまうにはどうにも寂しいと感じてしまうのです。


商売として考えると少々いかがなものかと自問自答するのですが、切手コレクションを楽しんでいた者からすれば、どうしても切り離せない切手に対する愛着の感情なのです。


ここだけの話しと言うわけではありませんが、この年代の切手シートで状態が良い品は、通常の買取価格に少し上乗せして査定させていただいています。



見返り美人切手のカタログ価格
「見返り美人」切手カタログの評価

| ではプレミア切手の評価と現状は?



| プレミア切手「見返り美人」のカタログ評価


多くの方が知るところの有名な切手「見返り美人」のカタログ評価です。上記画像の赤アンダーバーがそれですが、未使用1級品シートで9万・同じくバラ単片1.5万です。正直驚きの評価です!実はこの評価は数十年前からあまり変化がありません。しかしカタログ評価は変化していないのですが、実際の買取価格や小売価格は時代とともに変化しています。



| プレミア切手の現状について


「見返り美人」が分かりやすい例として掲載いたしましたが、プレミア切手と呼ばれる多くの切手の販売価格は、およそカタログ価格の2割程です。それも1級品の極美品切手に限られます。切手にシミや変色、折れシワがあるとさらに価格は下がってしまいます。


プレミア切手は上述したように、通信用切手のように額面割れはしないものの、ブームの頃と比較すると非常に安価になりました。それは収集人口の減少と切手に対する価値観の変化がそうさせている為と、なによりも買いたい人より売りたい人が多いという需給バランスが切手の相場を決めているのです。




| 記念切手買取のまとめ


昭和35年以降の切手はおおむね額面割れで買取されて、切手業者も額面割れで販売している事を記述させていただきました。

切手買取をしている業者は、現在は検索すれば周りに多数ございます。しかしながら切手はどこの店舗で売ってお同じかと言えばそれは全く違います。同じ額面割れでもショップによって買取掛率が大きく違います


同じ買い取ってもらうなら少しでも高く、気持ちよく取引したいものですね。そして収集家の気持ちをよく汲んで買取をしている店舗で売却できれば、三拍子が揃ったと言えるのではないでしょうか。もしこの記事を読まれた方の中で、ショップ選びに迷われておられましたら、大阪市内でも数少ない切手専門店「あいきスタンプコイン」にぜひご依頼ください。



| 切手のエピソード


昭和60年頃だったでしょうか、私が子供の時のエピソードです。いつものように友達に切手交換をしようと声を掛けたとき、帰ってきた一言が今も心に残っています


「まだ切手なんか集めてるの?もう時代遅れやで!」....。


何とも言えない寂しさが私の心を吹き抜けていったのをよく記憶しています。そうです、その頃はすでに切手が売れ残る時代に入っていて、大人が切手収集を辞めていく現状に子供達も敏感に反応していたのです。切手が本当に好きで収集していた当時の私にとってはとてもショックな出来事でした。


元々収集するのが好きだった私は、小学3年の時に自宅で見つけた使用済みの青く美しい「菊15円普通切手」を見て、すぐさま切手にとりつかれました。1枚の切手との出会いが、現在も切手業者として糧を得られていることに感謝の念しかございません。




【住所】お気軽にお問合せください。

大阪府大阪市東淀川区小松1丁目13-28-101号

大阪の切手古銭買取ショップ あいきスタンプコイン

Tel:0120-927-014

最寄り駅:阪急京都線 上新庄駅北口より徒歩1分


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